オフィスソフトの使い方を解説する本企画、「HowToオフィスソフト」。
今回の記事では、「PowerPointで画像をトリミングする方法」について、PowerPointと互換性があるスライド作成ソフト「WPS Presentation」を用いて解説します。
「PowerPointで画像をトリミングする方法を知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください。
目次
PowerPointの画像トリミング方法は3種類
PowerPointやWPS Presentationなどのスライド作成ソフトでは、ページの中に画像を挿入することができます。
そして、「トリミング」の機能を使うことで挿入した画像の一部を切り取ることが可能です。
画像をトリミングする方法は、大きく分けて3種類です。
①範囲を指定する、②図形の形に合わせる、③縦横比に合わせるといった3つの方法があります。
それぞれのやり方と、応用編として各方法を組み合わせてトリミングする方法を解説します。
①範囲を指定してトリミング
1つ目の「範囲を指定してトリミングする方法」を解説します。この方法は、画像をトリミングする方法の中でもポピュラーなものです。
指定した範囲で画像を切り抜くことができます。
まずはじめにトリミングしたい画像をクリックして、画像の右横に現れるトリミングマークをクリックします。
画像がトリミング可能な状態になります。
画像の四隅と縦横上下に表示される枠線を動かすことで、トリミング範囲を調整することができます。
トリミングしたい部分に合わせて枠線を動かします。
範囲を確定させたら、トリミング完了です。指定した範囲で、画像の一部を切り抜くことができます。
②図形の形に合わせてトリミング
続いて、図形の形に合わせてトリミングする方法を解説します。
図形とは、スライド作成ソフトで挿入できる四角形や円形、線などのオブジェクトのことで、図形に合わせてトリミングする方法では、この図形の形に画像を切り抜くことができます。
画像を選択状態にし、ツールバーの「図形ツール」をクリックします。続いてツールバーの「トリミング」をクリックし、「図形を合わせてトリミング」を表示させます。
図形は四角形や基本図形、矢印などさまざまな図形が選択可能です。
今回は「円形」を使って、画像を丸くトリミングしてみましょう。
図形の候補から円形を選択すると、円形でトリミングが可能な状態になります。
トリミング範囲は「①範囲を指定してトリミング」と同様に枠線を動かすことで自由に調整可能です。
デフォルトでは図形のトリミング範囲は画像の縦横比に合わせる形になります。今回は長方形の画像であったため、円形のトリミングではデフォルトで楕円のようになります。
範囲を確定させたら、トリミング完了です。図形の形に画像がトリミングされました。
③縦横比に合わせてトリミング
3つ目の方法、「縦横比に合わせてトリミング」の方法を解説します。この方法は文字通り縦横比の設定に合わせて画像をトリミングする方法で、「1:1」や「9:16」など一般的なサイズ比率によって画像の切り抜きが可能です。
画像を選択状態にしたら、「②図形の形に合わせてトリミング」のときと同様に、図形ツールのトリミングをクリックします。
次に、「縦横比に合わせてトリミング」を表示させます。
「1:1」や「3:2」など設定候補がいくつか表示されるので、希望する縦横比を選択します。
今回は正方形に画像をトリミングしてみたいと思うので、「1:1」の縦横比を選択します。
選択した縦横比で画像のトリミング範囲がセットされました。
この範囲は枠線を動かすことで調整可能です。
縦横比を維持したまま切り抜く範囲を限定したいときは、キーボードの「Shiftキー」を押しながら枠線を動かすことで、設定した縦横比のままトリミング範囲を調整できます。
範囲を確定させたら、トリミング完了です。選択した縦横比で画像を切り抜くことができます。
④【応用】長方形の画像を正円の形にトリミング
最後に、応用編として長方形の画像を正円の形にトリミングする方法をご紹介します。
②で解説したように、図形の形に合わせてトリミングをする場合、デフォルトでは画像の縦横比に合わせて図形が変化するので、例えば長方形の画像で円形にトリミングをしようとすると、楕円になってしまいます。
では、長方形の画像を正円の形にトリミングしたいときは、どうすればよいのか。
②と③の方法を組み合わせることで、長方形の画像を正円に切り抜くことが可能です。
具体的な方法を解説します。
まずはじめに、「1:1」の縦横比で画像をトリミングします。
同じ画像を選択した状態のまま「図形に合わせてトリミング」を選択し、円形をクリックします。
1:1の縦横比に合わせて円形のトリミング範囲が設定されるため、正円でトリミングができるようになります。
範囲を確定したら、正円で画像がトリミングされます。
このように縦横比と図形に合わせたトリミングを組み合わせることで、もともと異なる縦横比の画像を正四角形や正円などの図形に合わせて切り抜くことが可能です。
PowerPointで画像をトリミングするのは簡単!
今回の「HowToオフィスソフト」では、PowerPointやWPS Presentationといったスライド作成ソフトを使って画像をトリミングする方法を解説しました。
見やすい資料を作成するためには、画像の形や大きさを揃えることが重要です。
スライド作成ソフトのトリミング機能を活用すれば、簡単に縦横比や図形の形に合わせて画像を切り抜くことができるので、デザイン的に整った資料を簡単に作れます。
また、スライド作成ソフト上で資料の作成から画像加工までおこなえるので、元の画像データを加工する手間を省くことができ、資料作成の作業を効率よく進められます。
ぜひ本コラムを参考にして、資料作成に取り組まれてみてはいかがでしょうか。
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